エックスサーバーの申込み画面を開く前に、契約名義、登録メール、契約期間、ドメインの扱いを決めます。プランより先に管理する人を決めておくと、移行後の更新や担当交代で困りにくくなります。
既存のWordPressサイトを移す場合は、新規サイトをすぐ作る申込方法ではなく、移転用の手順を選びます。ドメインまで一緒に移管する必要はありません。サーバー移転とドメイン移管は分けて考えられます。
※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。リンク経由の申込みで、運営者に報酬が発生する場合があります。申込み内容を整理したあと、エックスサーバーの申込み先を案内します。
この記事でわかること
この記事では、エックスサーバーへ申し込む前に決めておきたい管理情報と移行条件を整理します。
- 契約者と登録メールの決め方
- 長期契約を勧める理由と独自ドメイン永久無料特典
- サーバー移転とドメイン移管の違い
- 既存WordPressを移す時の申込方法
- 旧サーバーを解約する前に決めること
契約名義は、今後もサイトを管理する側にする
最初に決めるのは、誰の契約にするかです。制作を担当する人ではなく、サイトを持っていて、これからも更新費用を払っていく側が管理できる形にします。
申込み前に、次の四つを決めます。
| 項目 | 決めること | 避けたい状態 |
|---|---|---|
| 契約名義 | サイトを保有する会社・事業者 | 制作者や退職予定者の個人名義 |
| 登録メール | 請求・障害・更新通知を受け取る会社用メール | 担当者だけが見られる個人メール |
| 支払い担当 | 更新時に確認する人 | 誰のカードか分からない |
| 管理担当 | 管理画面と二要素認証を確認する人 | 制作会社しか入れない |
担当者個人のアドレスを使う場合も、退職や変更時に引き継げる仕組みが必要です。通知を受け取る共有先と、管理画面へ入る人を同じにする必要はありません。
何年か経ってから「そもそも誰が契約したのか分からない」となるのが、いちばん面倒です。更新のお知らせも届かないので、気づいたら期限が近い、ということも起こります。
大事なのは、パスワードを何人にも配ることではありません。自社で契約を更新できて、必要な時に管理画面へ入れること。ここさえ押さえてあれば大丈夫です。あとは認証情報の保管場所と、復旧の手段まで決めておくと安心します。
契約期間は月額ではなく、支払総額と運用予定で決める
契約期間は、安く見える月額だけで決めないほうがいいです。エックスサーバーは、選んだ期間の分をまとめて先に払う形なので。サイトをどのくらい続けるかと、申込み時に出せる総額。この二つを合わせて考えます。
2026年8月2日時点では、3か月、6か月、12か月、24か月、36か月から選べます。料金やキャンペーンは変わるため、申込み時の料金表で総額を確認します。
契約期間を考える時は、次の順で十分です。
- 少なくとも何か月はサイトを運用する予定か
- 次の更新時期を誰が管理するか
- 契約期間分の一括支払いが予算に合うか
- ドメイン特典を使う場合、その取得条件に合うか
- 解約や乗り換えの予定がすでにないか
私は、サイトを1年以上運用する予定で、まとめ払いに無理がないなら、12か月以上をおすすめします。独自ドメイン永久無料特典を使えるからです。
新規のスタンダードプランは、12か月以上の契約と自動更新設定で対象ドメインが1つ、24か月以上なら2つ、サーバー契約中は無料です。12か月未満は対象外。プレミアム・ビジネスプランは、期間にかかわらず2つが対象です。
今のドメインを使うなら、特典のために増やす必要はありません。特典を使うか、自動更新を有効にするかを決め、申込み時に対象ドメインと条件を確認します。
契約名義と支払総額を確認できたら、現在の申込み条件を見てみてください。
サーバー移転とドメイン移管は別の手続き
今のドメインを使ったまま、Webサイトを置くサーバーだけエックスサーバーへ移せます。ドメインの契約会社まで同時に変える必要はありません。
言葉が似ていますが、役割は別です。
| 手続き | 変わるもの | 必須か |
|---|---|---|
| サーバー移転 | Webサイトやメールを動かすサーバー | エックスサーバーへ移すなら必要 |
| ドメイン設定 | エックスサーバー側で対象ドメインを使えるようにする設定 | 対象ドメインを使うために必要 |
| DNS・ネームサーバー変更 | ドメインの接続先 | 最終的な切替時に必要 |
| ドメイン移管 | ドメイン契約を管理する会社 | 必須ではない |
ドメインを今の管理会社へ残すなら、そこでDNSを変更できることを確認します。サーバーとドメインをまとめて管理したい場合は移管も候補になりますが、利用期限や移管中の制約を確認して日程を分けます。
ドメインの利用期限が近い時に、サーバー移転とドメイン移管を一度に進めるのは、正直おすすめしません。まず更新して期限に余裕を持たせるのか、どちらを先に進めるのか。ここを決めてからのほうが動きやすいです。
既存WordPressの移行ではクイックスタートを選ばない
すでに運用中のWordPressを他社サーバーから移す場合、申込み時に新しいWordPressを作るクイックスタートは使いません。通常のサーバー申込み後に、移転先のドメイン設定とWordPressの移行を進めます。
大まかな流れは次のとおりです。
- エックスサーバーを申し込む
- 移行先で使うドメインを設定する
- WordPressを新しいサーバーへ移す
- DNSを変える前に新しい環境を確認する
- メールを移す場合はアカウントと受信方法を準備する
- ネームサーバーまたはDNSを変更する
- 表示、管理画面、メール、フォームを確認する
- 問題がないことを確認してから旧サーバーを解約する
ここ、勘違いしやすいところです。申し込んだ瞬間にドメインの接続先が切り替わるわけではありません。先に新しいサーバーへデータを置いて、確認してからDNSを変えます。
簡単移行を使えるかは、WordPressのバージョン、PHP、データベース容量、マルチサイトなどの条件で変わります。まだ確認できていない場合は、エックスサーバーが向いているサイト・向かないサイトへ戻り、移行方法を先に分けてみてください。
移行が終わったあとの確認項目は、WordPressをエックスサーバーへ移したあとに確認することへまとめています。旧サーバーの解約日を決める前に、表示・メール・フォームの確認時間も予定へ入れておきます。
メールを同じサーバーで使っているか確認する
サイトと同じドメインのメールを現在のレンタルサーバーで使っている場合は、メールも移転対象です。WordPressのデータを移しただけでは、メールアカウントや端末設定まで自動で移りません。
申込み前に確認するのは次の項目です。
- 使用中のメールアドレス一覧
- メールを提供しているサービス
- 各アドレスの転送・自動返信設定
- Webメールやメールソフトの利用状況
- DNSのMX、SPF、DKIM、DMARCを管理している場所
- 切替中に新旧どちらで受信するか
設定名の意味が分からなくても大丈夫です。今あるDNSレコードを消さずに記録しておけば、それだけで確認の入口になります。サイトだけエックスサーバーへ移して、メールは今の外部サービスを使い続ける。そういう構成もあります。
旧サーバーは移行確認が終わるまで残す
新しいサーバーへデータを移せた段階では、まだ旧サーバーを解約しません。DNS切替後も、表示やメールが新しい環境へ揃うまで確認が必要です。
旧サーバーの次回更新日を確認し、次を終えられる日程を取ります。
- WordPressの移行
- DNS切替前の動作確認
- メールアカウントと端末の準備
- DNSまたはネームサーバーの変更
- 主要ページ、画像、管理画面の確認
- メール送受信とフォーム受信の確認
- 新しいサーバーでのバックアップ確認
更新日当日に移行を始めると、戻る時間がありません。旧環境をいつまで残すかを先に決めて、問題が出た場合の中断条件もメモしておくと安心です。ここは日程に余裕を持たせるほど、判断がラクになります。
申込み前チェックリスト
申込み内容は、次の形で一枚にまとめられます。
契約名義:
登録メール:
支払い担当:
管理担当:
契約期間:
支払総額:
現在のサーバー会社:
次回更新日:
旧サーバーを残す期限:
ドメイン管理会社:
ドメイン利用期限:
ドメイン移管: する / しない / 未定
独自ドメイン永久無料特典: 使う / 使わない / 未確認
自動更新設定: 有効にする / 未定
DNSを変更できる人:
メール利用: あり / なし / 未確認
WordPress簡単移行: 対象 / 対象外 / 未確認
移行後の確認担当:
パスワードやカード番号は、このメモには書きません。保管場所と、確認できる担当者だけで十分です。
自分で準備できる範囲と、相談したい条件
契約名義、登録メール、契約期間、ドメイン管理会社、旧サーバーの更新日を確認するところまでは自分でも進めやすい範囲です。申込み前なら、分からない項目を未確認として止められます。
次の状態では、申込みより先に管理情報と移行対象を整理します。
- ドメインやサーバーの契約者が分からない
- DNSを変更できる人がいない
- 旧サーバーの更新日が迫っている
- メールをどこで運用しているか分からない
- WordPress以外のデータやシステムがある
- 移行後に確認する担当者を決められない
契約や移行の情報を、一度に揃える必要はありません。分かる項目と、未確認の項目を分ける。それだけでも、申込み後に詰まる場所はぐっと減ります。
おわりに
エックスサーバーへ申し込む前に、契約名義、期間、ドメイン、メール、旧サーバーを残す期間を決めます。1年以上運用し、まとめ払いに無理がなければ、私は12か月以上がおすすめです。無料ドメイン特典を使うなら自動更新も確認します。
管理情報と移行対象を一覧にするところまでは自分で進められます。ドメインとメールの関係、簡単移行、旧サーバーの解約時期に未確認があれば、契約前に管理先を確かめます。
WAF、WordPressのアクセス制限、ログイン試行回数制限、自動バックアップをサーバー側で確認できるのも安心材料です。内容が整理できたら、現在の料金と特典条件を確認してみてください。

