Search Consoleで表示回数はあるのにクリックされないとき、タイトル変更前に見ること

Search Consoleで表示回数が増えているのにクリックが少ないと、タイトルを強くしたくなります。ただ、最初に見るのはサイト全体のCTRではありません。「どの検索語で、どのページが、どの位置に表示されたか」です。ここをそろえると、検索結果の伝え方を直すのか、ページの内容を直すのか、まだ変更しないのかを選べます。

この記事でわかること

この記事では、表示回数をクリックにつなげる前の判断に絞ります。

  • 表示回数とクリック、CTR、平均掲載順位の読み分け
  • 検索語とページを組み合わせて見る方法
  • タイトルを直す場合と、本文から見直す場合の違い
  • 変更後の比較で条件をそろえる方法
  • 自分で直せる範囲と、相談したい条件

サイト全体のCTRだけでは、直すページを決められない

CTRは、クリック数を表示回数で割った割合です。便利な指標ですが、サイト全体の数字には、会社名の検索、情報収集の検索、順位の高いページと低いページが混ざります。そのため「CTRは何%なら合格」という一つの基準でタイトルを直すと、問題のないページまで変えることになります。

平均掲載順位も同じです。表示されたすべての検索結果の位置を平均した値で、検索語や端末によって異なる表示が一つにまとまっています。平均値だけを見て「このページは○位」と考えず、原因を探す時は対象を絞ります。

まずSearch Consoleの検索パフォーマンスで、比較したい期間を決めます。そのうえで、表示回数があるのにクリックが少ないクエリを一つ選び、そのクエリで表示されたページを確認します。

「検索語→ページ」の順で組み合わせを一つにする

クリックされない理由は、検索語とページの組み合わせごとに見ないと分かりません。

Search Consoleでは、次の順で絞ります。

  1. 「クエリ」タブで対象の検索語を選ぶ
  2. 「ページ」タブで、その語に表示されたURLを見る
  3. 表示回数、クリック、CTR、平均掲載順位を確認する
  4. 必要なら端末や国を分ける

ここで、想定と違うページが表示されていることがあります。たとえばサービスを探す検索語に説明の短い一覧ページが出ているなら、表示タイトルだけの問題とは限りません。本来読んでほしいページとの役割や内部リンクも確認対象です。

反対に、意図したページが表示され、検索語にも答えているなら、検索結果上のタイトルや説明が内容を伝え切れているかへ進みます。

平均掲載順位で「見えているのに選ばれない」を分ける

表示回数が付いていても、読者が選びやすい位置に毎回見えているとは限りません。平均掲載順位を、CTRと一緒に読みます。

見えている状態先に考えること
掲載順位もクリックも同時に下がったタイトルだけでなく、検索需要やページ評価の変化を確認する
掲載順位は大きく変わらず、クリックだけ減った検索結果のタイトル・説明と検索意図のずれを確認する
一部の検索語だけ順位が低いその語まで1ページで答える必要があるか判断する
端末によって差が大きい端末別の平均掲載順位と検索結果の表示を確認する

掲載順位が少し動くだけで、表示回数が同程度でもクリックが変わることがあります。表示回数やクリックが急に減った時の確認へ戻ると、期間、ページ、検索語、端末のどこに変化が集中したかを切り分けられます。

ここで大切なのは、平均掲載順位を上げるために文言を変えるのではなく、クリックが減った理由を探す補助として使うことです。

実際の検索結果で、何が伝わっているかを見る

次に、対象の検索語でタイトルリンクと説明文を確認します。Search Consoleの数字だけでは、読者が検索結果で何を見たかまでは分かりません。

確認したいのは、派手さではなく次の3点です。

  • ページが答える悩みや場面がタイトルから分かるか
  • 検索語と異なる意味に読める言葉が入っていないか
  • ページを開いた後の内容と約束が一致しているか

検索結果に表示されるタイトルリンクは、設定したtitle要素がそのまま使われるとは限りません。ページの大見出し、h1og:title、ページ内外のリンク文言など、複数の情報から自動で作られます。設定と表示が違う場合は、Google検索結果のタイトルが違う理由で、HTML、ページ内の見出し、Googleが取得した時点を分けて確認できます。

説明文も、設定した文章が常に表示されるわけではありません。検索語に応じてページ本文の一部が使われることがあるため、説明文だけを何度も直すより、冒頭で検索した人の疑問へ答えられているかを見ます。

タイトルを直す前に、ページとの約束を一文にする

タイトル変更の前に、「この検索語で来た人に、このページで何が分かるか」を一文で書きます。この一文が本文と合わなければ、タイトルだけを魅力的にしても、開いた後に期待を外します。

判断は次の3つに分けられます。

タイトルの伝え方を直す

ページは検索意図に答えているのに、タイトルが抽象的、古い、他ページと似ている場合です。主題を前半へ寄せ、誰のどの困りごとに答えるかを分かるようにします。キーワードを並べたり、本文にない結果を約束したりはしません。

本文またはページの役割を直す

タイトルは検索語に近くても、本文が別の話をしている場合です。検索語へ答えるページに直すか、別ページへ役割を渡すかを決めます。一つのページへ複数の検索意図を足し続けると、結局どの読者にも選びにくい入口になります。

まだ変更しない

表示回数が少なく、比較できる期間も短い場合です。公開・更新直後なら、Googleが変更を再クロールして処理するまで時間がかかることもあります。数字が動くたびに文言を変えず、次に見る日を決めます。

変更は一度に一つ、検索語とページを固定して比べる

直すと決めたら、タイトル、本文、内部リンクを同時に大きく変えないほうが判断しやすくなります。

変更日、対象の検索語、対象ページ、変更した箇所を記録します。比較では同じ長さの期間を使い、曜日や季節の影響も考えます。Googleがタイトルリンクの変更を認識するには再クロールと再処理が必要で、数日から数週間かかる場合があります。変更直後の1日だけで結論を出しません。

クリックが増えても、問い合わせに近くない検索語ばかりなら目的に合わないことがあります。検索流入が問い合わせにつながらない時の確認へ進み、入口ページからサービスやフォームまでのどこで止まっているかを見ると、クリック数だけでは分からない課題を拾えます。

自分で直せる範囲と、相談したい条件

検索語とページを一つに絞り、実際のタイトル表示を見て、変更前の数字を記録するところまでは自分で進められます。本文と一致する範囲でタイトルを具体的にする修正も、小さく試せます。

次の状態なら、複数ページをまとめて変える前に相談したほうが整理しやすくなります。

  • 同じ検索語で意図しないページが複数表示される
  • 設定したタイトルと検索結果の差が多くのページで続く
  • URL変更や重複ページがあり、どのページが集計対象か分からない
  • クリックはあるのにサービスページや問い合わせへ進まない
  • 変更を重ねて、前後比較ができなくなっている

CTRや順位、問い合わせ数を保証するものではありません。検索語と入口ページのずれを見つけ、直す箇所を小さくするための整理です。

おわりに

表示回数はあるのにクリックされない時は、サイト全体のCTRで判断せず、検索語とページを一組にして、平均掲載順位と実際のタイトル表示を見ます。そこで初めて、タイトル、本文、ページの役割のどこを直すかを決められます。

数字は見えていても、どのページから手を入れるべきか決めにくい場合は、検索語と入口ページを並べるところから一緒に確認できます。

検索入口の改善について見る

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