Instagramには新商品の写真を載せているし、お客さんからの連絡も来ている。これに加えて、ホームページまで作ったほうがいいのでしょうか?
今の案内で、初めてのお客さんが来店や注文まで進めているなら、急いで増やす必要はありません。一方、写真を見た人へ毎回長い説明をしているなら、ホームページにまとめる意味が出てきます。
判断の材料になるのは、フォロワー数よりも「お客さんが何を知りたがっているか」。最近届いた質問を思い出すと、自分のお店に必要なものが見えてきます。
写真を見たあと、お客さんは何を知りたい?
使い分けの例として、小さな花屋を考えてみます。
Instagramに季節の花や、できあがった花束の写真を載せる。「この色合わせ、いいな」と思ってもらえたら、写真が役立っています。
ただ、実際に花束を頼もうとすると、別の疑問も出てきます。
- どのくらいの予算で頼める?
- 何日前までに注文すればいい?
- 当日はお店で受け取れる?
- 注文はどこから連絡する?
この答えを、過去の投稿から一つずつ探してもらうのか。一つの案内で読めるようにするのか。ホームページを考えるときは、ここを比べてみてください。
写真を増やすだけでは、注文の説明まで補えるとは限りません。逆に、必要な説明が今の案内にそろっているなら、新しいサイトを作る理由も薄くなります。
今の案内で足りるなら、作るのは後でもいい
扱う商品や頼み方がシンプルで、料金・場所・受付先を短く説明できる。お客さんにも見つけてもらえていて、店側の返信にも無理がない。そんな状態なら、まず今の案内を使い続ける選択でよいと思います。
Instagramにも、投稿をプロフィールの上部に固定する機能があります。お店の利用案内を固定しておけば、日々の写真とは分けて見つけてもらえます。Metaの公式案内では、フィード投稿やリール動画の固定方法を紹介しています。
すでに使っている予約サービスに、メニュー・料金・注意事項を載せられるなら、そのページで足りるかも見たいところです。同じ説明をするページを、もう一つ増やす必要はないかもしれません。
ただし、店主が見慣れた画面だけで判断しないほうがよさそうです。Instagramを使わない人にも、必要な情報と受付先を案内できるか。ここまで含めて「今の案内で足りているか」を判断します。
また、DMで注文を受けるたびに、希望日や予算を何往復もして聞いているなら、困りごとは受付方法かもしれません。先に「注文時に送ってほしい項目」をそろえたり、予約フォームを使ったりするほうが役立つ場合もあります。
説明が増えたら、ホームページへまとめる
花束の注文に加えて、配達や定期便、教室も始めたとします。それぞれ料金や申込期限が違うなら、短いプロフィールだけで説明するのは大変です。
ホームページでは、商品やサービスごとに見出しを分け、必要な情報を読む順番も決められます。まず花束の案内だけを作るなら、こんな内容です。
- どんな花束を頼めるか、写真と短い説明
- 予算の目安と、料金に含まれるもの
- 注文の期限、受取方法、変更やキャンセルの扱い
- 注文先と、受付後の流れ
お客さんへ送るときも「花束のご注文はこちらです」と、その案内を渡せます。日々の投稿すべてを読んでもらわなくても、頼むために必要な説明がまとまります。
ここで、ホームページに注文を受ける仕組みまで新しく作るとは限りません。案内を読んだ後は、今使っている予約サービスや電話などへ進んでもらう形も取れます。
すぐに作れる範囲が小さいなら、最初は1ページでもよさそうです。花束・配達・教室の説明が長くなるなら、ページを分けたほうが読みやすいでしょう。ページ数は、伝える内容に合わせて決めます。
Instagramと同じ内容を、毎回載せ直さなくていい
「両方やるなら、更新も2倍になるのでは?」という心配もありますよね。
毎日の投稿をホームページにも転載する運用にすると、確かに仕事は増えます。花屋の例なら、次のように分けると続けやすそうです。
- Instagramには、その日に入った花や新しい花束の写真を載せる
- ホームページには、花束・配達・教室の利用案内をまとめる
- 注文は、決めた受付先へ案内する
ホームページを持つからといって、毎週ブログを書くところまで増やす必要はありません。料金や頼み方が変わったときに直せる、小さな案内として始められます。
実店舗なら、Googleマップなどで見る基本情報も忘れたくないところです。Googleビジネスプロフィールでは、営業時間や電話番号、所在地などを管理できます。お店までの行き方や営業情報はそこで案内し、詳しい利用条件はホームページにまとめる、と役割を分けられます。
ただ、営業時間や料金を複数の場所に載せるなら、変更時はそれぞれ直す必要があります。「いつもInstagramだけ更新して終わり」にならないよう、同じ情報を載せた場所だけメモしておくと管理しやすくなります。
作る前に、ひとりに案内を見てもらう
まだ迷うなら、お店の事情をよく知らない人に、今の案内を見てもらってください。
花屋なら、「来週、花束を受け取りたいとして、予算・注文期限・連絡先は分かる?」と尋ねてみます。説明を横から足さず、どこを開いて、どこで迷うかを見てみてください。ふだんInstagramを使わない人には、その人が普段使う方法で見てもらえると参考になります。
情報はあるのに見つからないなら、まず置き場所を直す。説明が足りないなら、書き足す。今のページでは整理しきれないところが分かってから、ホームページを足すか考えれば十分です。
作る場合は、公開した後に誰が直すかも決めておきたいですね。制作料金だけでなく、公開を続ける費用や、変更を頼むときの料金まで含めて比べると、維持できる形を選びやすくなります。
今日できるのは、最近お客さんに聞かれた質問を一つ選んで、答えがどこにあるか探すこと。Instagramでも、予約ページでも、ホームページでも、その答えを見つけやすくしておくと、初めての人にも案内しやすくなります。



